【短縮版】ウェブ制作における RFI ・ RFP ・ RFQ とは
ウェブ制作における RFI ・ RFP ・ RFQ という 3 つの用語について説明します。
本記事は過去に書いた記事の短縮版です。 長い説明も読んでみたい方は次のページを読んでみてください。
RFI ・ RFP ・ RFQ とは
RFI ・ RFP ・ RFQ はすべて 依頼者と制作者の間の契約前のやりとり に関することばです。 通常使用する順番に並べると RFI → RFP → RFQ の順になります。
それぞれ以下の単語の短縮形です。
- RFI: Request for Information
- RFP: Request for Proposal
- RFQ: Request for Quotation
また、対応する日本語はそれぞれ次のとおりです。
- RFI: 情報提供依頼
- RFP: 提案依頼
- RFQ: 見積もり依頼
日本語にすると却ってわかりづらい気がしますが、いかがでしょうか。
RFI ・ RFP ・ RFQ を定食屋でたとえると
個別の説明の前に、定食屋のたとえを使ってざっくり説明します。
観光地の定食屋で食事をする場面をイメージしてください。
まず、あなたがお店に入ると、座席に案内されました。 しかしお店は繁盛しており、忙しいためか店員はメニューを持ってきてくれません。 そこであなたは「メニューを見せてください」と近くの店員にお願いします。 この行為が RFI です。
つまり、 まだ何を食べるか決めていない状態で、どんな選択肢があるのかを知りたいときに「メニューを見せてください」とお願いする行為が RFI です。
続いて、メニューの中からあなたはソーキソバを注文することを決めました。 それと一緒に、せっかくならご当地ドリンクも飲んでみたいと思います。 そこであなたは「オススメのご当地ドリンクを教えてください」と店員にお願いします。 この行為が RFP です。
つまり、 欲しいものの方向性は決まっているが具体的にどれにするかを決めていないときに「オススメは何ですか?」と聞く行為が RFP です。
オススメを教えてもらった結果、あなたはソーキソバとさんぴん茶を注文することに決めました。 しかし手持ちの現金が少ないことにふと気づきます。 このまま注文してしまうと、飲食代を払えないかもしれません。 メニューに書かれた金額を確認してみましたが、字がぼやけてよく見えません。 そこであなたは「合計でいくらになりますか?」と店員に尋ねることにしました。 この行為が RFQ です。
つまり、 自分が何を求めるかを一通り決めた後に金額を訪ねる行為が RFQ です。
以下それぞれについてもう少し詳しく説明します。
RFI とは
RFI とは上述のとおり Request for Information の略で、日本語では情報提供依頼と呼ばれたりします。 ウェブ制作の場合でいうと、サイトの立ち上げやリニューアルの企画の前段階で「どのようなことが可能なのか」「どのようなやり方があるのか」を調べる際に制作会社に協力を依頼する行為を指します。
その行為の結果として作られる書類・資料のことを RFI と呼ぶこともあります。
RFP とは
RFP は Request for Proposal の略で、日本語では提案依頼と呼ばれたりします。 ウェブ制作の場合でいうと、サイトの立ち上げやリニューアルの企画でやりたいことの方向性がおおよそ固まって、具体的な実現方法についての提案をもらいたいときの制作会社への依頼行為を指します。
RFI と同様に、そこで使用される書類・資料のことを RFP と呼ぶこともあります。
RFQ とは
RFQ は Request for Quotation の略で、日本語では見積もり依頼と呼ばれたりします。 ウェブ制作の場合でいうと、サイトの立ち上げやリニューアルの企画が固まり、さらに使用するツール等がある程度確定した後に、その内容を依頼した場合の料金の見積もりを制作会社に依頼する行為を指します。
RFQ ・ RFP と同様に、関連する資料のことを RFQ と呼ぶこともあるかもしれませんが、私はあまり聞いたことがありません。 RFQ の場合は特に用語を使わずに「これが資料です。これで見積もりをお願いします。」と言われることが多いのではないかと思います。
というわけで簡易版「 RFI ・ RFP ・ RFQ の説明」でした。 ご参考になれば幸いです :D