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サイトで WordPress が使われているかどうかを調べる方法

今回は サイトで WordPress が使われているかどうかを調べる方法 についてです。

WordPress (ワードプレス)が使われているかどうかを調べる方法は大きく分けて 2 通りあります。

  1. ツールを使う
  2. HTML タグやファイルを見る

ほとんどの場合は 1 が速くてかんたんですなので、基本は 1 の方法で調べて、何かしらの理由で 1 の方法がダメな場合にかぎり 2 の方法を使うというのがよいでしょう。

方法 1. ツールを使う

方法のひとつはそのための専用ツールを使う方法です。

「 WordPress detector 」といったそれらしいキーワードで Google 検索すれば該当するツールがすぐに見つかります。

調べる頻度が高い場合は、ブラウザの拡張機能(アドオン)になっているものを使うと便利です。 たとえば Chrome の場合なら次のようなものがあります。

Wappalyzer

WhatRuns

方法 2. HTML タグやファイルを見る

何らかの理由で上述のようなツールを使いたくない・使えない場合には直接自分で調べるアプローチもあります。

具体的には、ブラウザでウェブサイトにアクセスしたときに返される HTML の中に WordPress が使われている痕跡が含まれているので、それらをチェックします。 WordPress が使われている証拠になるものとして次のようなものがあります。

meta generator

HTML のソースの <html> <head> の中に <meta name="generator" で始まる行があります(この行が見つからないこともあります)。

WordPress で作られたサイトの場合は、ここに content="WordPress x.x.x" と書かれています。

<meta name="generator" content="WordPress 5.2.2">

CSS / JS の URL

同じく HTML のソースの中に <link rel="stylesheet" <script src=" 等のパターンを含む行があります(通常はたくさん見つかります)。

WordPress で作られたサイトの場合は、そこに含まれる URL の中に、 /wp-includes/ あるいは /wp-content/ というパターンが含まれています。

<link rel="stylesheet" id="wp-block-library-css" href="https://example.com/wp-includes/css/dist/block-library/style.min.css?ver=5.2.2" type="text/css" media="all">
<script src="https://example.com/wp-includes/js/wp-emoji-release.min.js?ver=5.2.2" type="text/javascript" defer=""></script>

このパターンが含まれたものが数個あれば、そのサイトで WordPress が使われている可能性は非常に高いと言えます( WordPress 以外の CMS が WordPress を装っている可能性も無きにしもあらずですが、確率的にはその可能性は低いです)。

ファイルパス

WordPress がデフォルトで提供するパス( URL )のパターンをチェックするやり方も有効です。

例えば、 WordPress をそのまま example.com ドメインの直下に設置すると、次のような URL が有効になります。

  • https://example.com/LICENSE.txt
  • https://example.com/wp-login.php
  • https://example.com/wp-cron.php

WordPress が使われていない場合にこれらの URL にアクセスすると、「ページが見つかりません」というページや 404 というステータスが返ってきますが、 WordPress が使われている場合はページが存在する 200 というステータスが返されます。 ちなみに、 LICENSE.txt は WordPress 以外の CMS でも同名のファイルがあることがあるので、存在チェックだけでは不十分でその中身も確認する必要があります。

以上です。

サイトの管理者が WordPress を使っていることを隠蔽したり、逆に WordPress を使っていないのに使っているかのように偽装したりしていないかぎり、このあたりのところをチェックすればおよそ 90% 以上の確率で WordPress が使われているかどうかを判定することができます。

また、これらの他にも手がかりになるものがいろいろあるので、これらの情報だけでは判別ができない場合は他の手がかりを見ていきます。 おそらくそこまでする場合は WordPress に詳しい人に依頼して調べてもらうのが早くて確実です。

ちなみに、他の CMS やウェブフレームワークでも同じようなやり方である程度はどのようなものが使われているか調べることが可能です。

ということで、サイトで WordPress が使われているかどうかを調べる方法についてでした。 ご参考になれば幸いです。