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【ユーザー企業向け】 WordPress と Drupal の違い

世界的に有名な 2 つの CMS 「 WordPress 」と「 Drupal 」の共通点と違いについてまとめました。 WordPress と Drupal を比較したい方、 WordPress と Drupal のどちらを採用するか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

対象読者

本記事ではウェブサイト制作における発注者、いわゆる「ユーザー企業側」の方を対象としています。具体的には、中小企業の経営者・ウェブ担当者・個人事業主の方です。発注者の視点で重要なポイントをまとめました。 本記事ではウェブサイト制作における発注者、いわゆる「ユーザー企業側」の方を対象としています。具体的には、中小企業の経営者・ウェブ担当者・個人事業主の方です。発注者の視点で重要なポイントをまとめました。

背景

最初に筆者の立場・経験についてかんたんに説明します。

筆者は WordPress と Drupal の利用経験を持つウェブ技術者です。どちらも実際のプロジェクトで本格的に利用してきました。「 CMS のサーバーへの設置」「コミュニティプラグイン 2 の選定・インストール」「カスタムプラグインの開発」「カスタムテーマの作成」「セキュリティアップデート対応」等、構築・保守で必要となる作業をひととおり経験しています。わずかながら本体の開発にも貢献したことがあります。

習熟度をかんたんに自己評価すると、 WordPress は「正しい作法に従って WordPress が扱える並レベルの技術者」でしょうか。 Drupal の方はおそらく「日本のウェブ業界 100 人中 1 〜 3 番目に詳しい」 1 ぐらいではないかと思います(といっても、 Drupal の普及率から推定して、 Drupal の十分な知識があり使いこなせる人は 100 人中 10 人もいないと思いますが……)。

どちらかというと詳しいのは Drupal の方ですが、近年は WordPress をよく使います。自分自身がマクロ・ミクロ環境を考慮して意図的に WordPress にシフトしてきたため個人的には WordPress 推しですが、本記事ではなるべくフェアな比較を心がけます。

ちなみに、この類の比較記事には「十分な知識・経験のない人が書いたもの」「明らかなポジショントーク」もあるため注意が必要です。ほぼ素人のような人が SEO のためだけに書いたいい加減な記事も中にはあります。重要な意思決定においてこれらの記事を参考にされる場合は、書き手のバックグラウンド(立場・経験)を見てその信頼性を必ずチェックすることをおすすめします。

では、 WordPress と Drupal を比較していきます。まずはそれぞれについてかんたんにおさらいした上で、両者の共通点と違いを見ていくことにします。

WordPress とは

WordPress

WordPress は「 LAMP スタック 4 」と呼ばれる技術の組み合わせの上で動く、世界で最も広く使われているオープンソース CMS 3 です。

b2 ( cafelog )というソフトウェアをもとに開発され 2003 年に公開されました。

コンテンツモデルは、ウェブサイトやブログの王道である「固定ページ + 投稿 + コメント」を基本形としていますが、プラグインやテーマでいかようにもカスタマイズが可能です。機能の面でもさまざまな拡張が可能なので、 WordPress を使った少し複雑めのサイト( SNS や EC サイト等)の構築事例もたくさんあります。 WordPress は基本がブログ CMS なので、ウェブ業界にも未だに「 WordPress =ブログだけ」と考えている人がいますが、次に述べるシェアの視点から言ってそれは間違いです。

WordPress は公開後すぐに人気を集めわずか数年でトップシェアの CMS になりました。トップになった後もじわじわシェアを伸ばし続けており、 2020 年時点では世界中のウェブサイトのうちおよそ 37% ( 3 つに 1 つ以上)で WordPress が使われる状況にまでなっています。

CMS 市場におけるシェアは 60% 強の 1 位です。 2 位のシェアが WordPress の 10 分の 1 も無いので、まさに圧倒的人気の CMS です。 2010 年以前に誕生した旧世代の CMS の多くが 2010 年以降に軒並みシェアを落としている中で WordPress はほぼ唯一シェアを伸ばし続けています。日本国内でのシェアは世界全体よりもさらに高く 80% 以上と言われています。

利用者が多いこともあり、プラグインとテーマの市場が活発です。品質はピンキリですが、母数が多いため高品質なものも多く、 100 万サイト以上で利用されている人気のプラグインだけでも 40 個以上もあります( 100 万サイト以上で使われている CMS というのがそもそも数えるほどしかありません)。

多くのウェブサイトに備わっている定番の機能であれば、プログラミングの知識が無い人でもプラグインをインストールするだけで実現できることもよくあります。また、 WordPress の有償プラグイン・有償テーマを開発・販売して稼ぐというビジネスモデルが成り立つだけの市場規模があります。

他の CMS と比較して WordPress の特徴をひとことで表すなら:

UX に優れた、みんなのためのシェア No. 1 CMS

Drupal とは

Drupal

Drupal は WordPress と同じく「 LAMP スタック」と呼ばれる技術の組み合わせの上で動くオープンソース CMS です(厳密に言うと LAMP スタック以外でも動きますが基本は LAMP スタックという見方でよいでしょう)。

掲示板用ソフトウェアが 2001 年にオープンソースとして公開されたことがその始まりです。ウェブ業界でも知らない人が多いですが、実は WordPress よりも 2 年先輩です。

Drupal は多様な機能が本体に同梱された多機能 CMS です。インストールすると WordPress に似た「基本ページ + 記事 + コメント」というコンテンツモデルがデフォルトで提供されますが、コンテンツモデルはデフォルトのものも含め管理画面からかんたんに変更・カスタマイズできるので、初期のモデルに捉われる必要はありません。他の CMS で一般的な「 CMS に仕様を合わせる」という作業が必要なく、サイトのあるべき姿に合わせて最適なコンテンツモデルを採用することができます。

WordPress と同じくモジュールやテーマを使ったカスタマイズ・拡張が可能です。多種多様なカスタマイズができるので、一般的な「 CMS 」の範疇に収まらないさまざまなタイプのウェブアプリケーションを作れるポテンシャルを備えています。ただし、正しく安全にカスタマイズするには相応の背景知識と学習が必要なので、一般的な CMS のイメージで導入すると失敗します。

それまでは「プログラマにとって使い勝手のよい SNS ・多言語の汎用 CMS 」というようなイメージでしたが、 2012 年頃から明確に「エンタープライズ向け」というポジショニングで打ち出すようになりました(さらに近年は「 Drupal はただの CMS ではなく DXP 5 である」という打ち出し方もしています)。多地域でビジネスを展開する大企業に強くアピールする、「ユーザーグループ・権限設定」「多言語対応」「編集ワークフロー」「ファイルの閲覧制限」等の機能をデフォルトで備えています。

2000 年一桁代に人気を得て、 2008 年頃にはすでに WordPress と Joomla! に続くシェア 3 位に地位にありました。 2010 年頃からシェアは一貫した下落傾向にありますが、 2019 年に EC 専門の CMS 「 Shopify 」に抜かれるまで 3 位の地位を 10 年以上にわたり守りました。

現在の CMS 市場でのシェアは 2 〜 3% です。近年はシェアが下落傾向にあり 2023 年頃にはシェアが 1% を切ることが予想されます。 WordPress に比べると 1% というのは少ないですが、絶対数で見るとまだまだ多いので「人気の CMS 」という位置付けは変わらなさそうです。

他の CMS と比較して Drupal の特徴をひとことで表すなら:

コンテンツモデリング・ワークフロー・多言語機能が標準装備のエンタープライズ向け多機能 CMS

基本スペック比較

WordPress と Drupal のスペックを表形式で比べてみます。これでどちらが良い・悪いということはないので、これは雑学です。

WordPress Drupal
名前 WordPress Drupal
読み方 ワードプレス ドゥルーパル
公開時期 2003 年 2001 年
原型 ブログ用ソフトウェア 掲示板用ソフトウェア
コンセプト みんなのための使いやすい CMS エンタープライズ向け汎用 DXP
利用技術 LAMP LAMP +α
ライセンス オープンソース( GPL ) オープンソース( GPL )
利用料 無料 無料
最新バージョン 6 5.5.1 9.0.6
CMS 市場におけるシェア 60 〜 65% 2 〜 3%

共通点

続いて WordPress と Drupal の共通点を見てみましょう。両者には多くの共通点があります。

  1. 利用技術
  2. 誕生時期
  3. ライセンス
  4. 人気度
  5. 大規模サイトでの実績

1. 利用技術

どちらも LAMP スタック 4 を基本にしています。 PHP というプログラミング言語で書かれていて、リレーショナル・データベースというタイプのデータベースでデータを管理するという点は両者共通です。

PHP というプログラミング言語は、好んで使うプログラマは徐々に減ってきていますが、 2000 年一桁代に人気を博し、今もウェブ制作の世界では最もよく使われているプログラミング言語です。 PHP を扱えるプログラマや制作会社は多いので、担当のプログラマが退社してしまったときや制作会社がなくなったときのリスクは他のプログラミング言語に比べると低めです(ただし、「とりあえず使える」と「正しく使える」の間には大きな差があります)。

2. 誕生時期

WordPress は 2003 年、 Drupal は 2001 年と、どちらも 2000 年以降すぐの時期に公開されました。

3. ライセンス

WordPress ・ Drupal ともに GPL と呼ばれるオープンソースライセンスで公開されています。誰でも無償で利用できます。

4. 人気度

どちらも世界全体で数十万人以上の規模で利用者のいる有名 CMS です。

ただし、どちらもプログラマからの評判はあまりよくありません。プログラマを対象とした海外の調査で WordPress と Drupal は「嫌いなソフト」ランキングの上位によくあがっています(その最大の原因は単純に利用者が多いことですが、「先進的なウェブアプリケーション等に比べると DX 7 が悪い」等他にも理由があります)。

ちなみに、 WordPress ・ Drupal ともにソースコードが GitHub [^GitHub] に置かれていますが、どちらも GitHub 上で開発が行われているわけではないので、これらの GitHub 上のスター数はあまり人気度を測る参考にはなりません。

5. 大規模サイトでの実績

WordPress ・ Drupal のどちらも大規模サイトでの実績が豊富です。 Drupal の説明で「 Drupal は大規模サイトに強い」と言われることがありますが、その点では WordPress も負けていません。 実は、世界で最もトラフィックの多いトップ 1 万サイトにおける利用数は WordPress の方が多く、単純に実績の数で言うと WordPress の方が上です。

ですので、よく言われる「小〜中規模なら WordPress 、大規模ならDrupal 」という説明は必ずしも正しくありません。どちらを選ぶべきかの判断において重要なのは「サイトの規模」よりも「機能の中身」です。

違い

つづいて WordPress と Drupal の違いを見ていきます。ターゲットとコンセプト、シェアが大きく異なります。

  1. ターゲット
  2. コンセプト
  3. シェア
  4. セキュリティ対応
  5. 本体の機能の数
  6. 日本語情報の量

1. ターゲット

WordPress のターゲットはかんたんに言うと「みんな」です。 このことは公式サイトでも明確に宣言されています。

WordPress is software designed for everyone, emphasizing accessibility, performance, security, and ease of use.

意訳:

WordPress はみんなのためのソフトウェアです。 WordPress の特徴は、アクセシビリティ・パフォーマンス・セキュリティ・使いやすさです。

Wordpress はプログラミングの知識が無い人でも使えるので、個人の趣味のサイトや個人事業主・個人商店のサイトでもよく使われています(ただし、安全に運用するにはそれなりにノウハウが必要です)。

他方、 Drupal のターゲットは「大企業」 8 と「プログラマ」です。 ユーザー企業としては大企業を、取り扱う会社としてはプログラマのいる制作会社や代理店をターゲットにしています。 Drupal の公式サイトには大企業を意識した単語が並んでいます。

Drupal is an essential part of your marketing ecosystem - with content-first, commerce-first, and community-first marketing solutions to achieve the most ambitious business goals.

意訳:

Drupal はあなたのマーケティングエコシステムに不可欠なパーツです。最も野心的なビジネスゴールを達成するための、コンテンツファーストでコマースファースト、コミュニティファーストなマーケティングソリューションを提供します。

ちなみに、 Drupal の「大企業向け」という戦略は 2012 年頃の方針転換以後のものです。 その前は「 SNS と多言語に標準対応の多機能 CMS 」といったイメージで、間口がもう少し広い感じでした。 また、現在の Drupal のメインターゲットは大企業ですが、オープンソースなので中小企業が使うのも問題ありません。

2. コンセプト

ターゲットのお話とも関係しますが、 WordPress と Drupal はメインコンセプトが異なります。 WordPress は「みんなが使える、使いやすい CMS 」を志向しています。 他方 Drupal は「プログラマのための大企業・大規模組織向け DXP 5 」を志向しています。

3. シェア

「共通点」のところで述べたとおり、 WordPress ・ Drupal ともに人気の CMS ですが、 WordPress 60 〜 65% 、 Drupal 2 〜 3% と、そのシェアには大きな差があります。

これはたとえるなら 2020 年時点におけるウェブブラウザの Google Chrome と Internet Exploder 11 のシェアのような大きな違いです。 ただし、これは Drupal のシェアが著しく低いというよりも、市場の 3 分の 2 を占めてしまっている WordPress の状況があまりにも特殊だという見方が適切です。

「たかがシェア」と受け取る方もあるかと思いますが、オープンソース CMS の世界では、利用者が増えれば増えるほど価値が高まるいわゆる「ネットワーク外部性」が働くので、シェアにはとても大きな意味があります。

もし両者の利用者数にさほど違いがなければ機能や特性だけで単純に比較ができますが、ここまでシェアが違うとシェアの差から生まれる違いの方が機能の違いよりも大きな意味を持ちます。たとえば、シェアが違うと、「インタフェースの日本語化率」「困ったときに頼れるプロフェッショナルの数」「適切にメンテされているモジュールの数」「日本語で得られる情報の質と量」「将来的な存続リスク」等が違ってくるのですが、現状このあたりには大きな差があります。

また、シェアは絶対値だけでなくトレンドも重要です。過去 5 年で WordPress のシェアは微増、 Drupal のシェアは半減しています。 5 年前であれば WordPress と Drupal のシェアの比は 10 対 1 ぐらいでしたが、今では 20 対 1 まで開いており、このまま行けば数年後には 40 対 1 〜 50 対 1 に開くことが予想されます。

シェアが右肩下がりの CMS を選ぶ場合はよく注意が必要です。「なぜ人々はその CMS から離れていっているのか」「その CMS を選ぶと将来的にどんなリスクがあるのか」を必ず確認して、それらのデメリットを上回るメリットが得られるという確認が得られてから決断するのがよいと思います(ただし、趣味や遊びでの利用の場合はそのかぎりではありません)。

4. セキュリティ対応

セキュリティ面ではいくつかの違いがあります。

ひとつは「自動アップデート機能」の有無です。 WordPress には本体やプラグイン・テーマを自動的に最新版にアップデートする機能が備わっていますが、 Drupal には WordPress と同等のものはありません(計画はされていますが、 Drupal のモジュール管理システムとの相性が悪いため、導入されても広くは普及しないと思います)。

もうひとつは「コミュニティプラグインを含めたセキュリティチェック体制の有無」です。この点では Drupal の方が進んでいると言えます。 Drupal には専門のセキュリティチームがあり、本体とあわせて一部のコミュニティモジュールについてセキュリティチェックを行っています。モジュールに脆弱性が見つかった場合には本体と同様の手続きに従って対応を進めて被害をできるだけ抑える体制が整っています。 WordPress は「プラグインは各作者の所有物」という文化が強いこともあり、 Drupal ほどの体制は敷かれていません。

それぞれの特性には一長一短あり、運用方法との相性もあるので、セキュリティに関しては一概にどちらが優れていると言うことはできません。両方を実際に運用した経験の無い人が知ったかぶりで「こちらの方がセキュリティがよい」と言っていたりすることがあるので鵜呑みにしてはいけません。

また、セキュリティに関してはそもそも CMS 間の違いよりも利用者がどのように利用・運用するのかということの方が断然重要です。 WordPress と Drupal にかぎらず CMS のセキュリティ面を比較する際は覚えておいてください。

5. 本体の機能の数

CMS 本体に備わった機能の数は Drupal の方が断然多いです。

上で述べたとおり、 Drupal にはさまざまな用途を想定したモジュールがたくさん同梱されており、追加のコミュニティモジュールをインストールしなくても本体だけである程度の要件に対応が可能です。 WordPress は投稿画面周りの機能は非常に豊富ですが、その他の機能は最小限のものにかぎられています。追加の機能が欲しい場合は必要なプラグインをインストールして対応する形です。

6. 日本語情報の量

これはシェアの影響を受けてものですが、日本語情報の量にも大きな違いがあります。 日本国内の WordPress のシェアは 80% 以上、 Drupal のシェアは 1 〜 2% ほどで、日本語の情報量もほぼこれに比例するため、両者には 100 対 1 〜 4 ぐらいの差があります。

ただし、これは「 Drupal がマイナーだから」ではなく、日本語でも十分な情報が得られる WordPress の状況が特殊だと見るべきです。 Drupal と同じくらいの普及率の技術は日本語の情報がほとんど無いかあってもごくわずかなことが普通なので、 Drupal の状況は何も特殊なものではありません。

まとめ

ということで、 WordPress と Drupal の共通点と違いについてでした。

WordPress か Drupal かで迷ったら

最後にかんたんに「 WordPress か Drupal か」で迷われているユーザー企業の方へのヒントをお話しします。

客観的に見て「総合力」と「将来性・持続性」では WordPress の方が上です。近年の CMS 市場のシェアのトレンドを見るかぎり、これは筆者だけの意見ではなく市場が出した答えです。シェアがほぼ 3 分の 2 にもなった WordPress は間違いなく今日のウェブサイト制作のスタンダードと言えるでしょう。では 100 社中 100 社がすべて WordPress を選べば幸せになるかというと必ずしもそうではないと筆者は思います。 Drupal がぴったりハマり強烈な強みを発揮するニッチは確実に存在します。

ですので、もしあなたが WordPress と Drupal の間で迷っているのなら、冒険をしない「ふつうの選択肢」は WordPress です。その上で、「 Drupal のターゲットに自社がちょうど当てはまり、 Drupal の特徴と自社の戦略や課題がうまくフィットしそうで、 Drupal を選ぶメリットがデメリットを補って余りある」と思うなら Drupal を選ぶのがよいと思います。もしそこに強い確信が持てなければ WordPress を選ぶ方が安全です。どうしても判断しきれない場合は「えいや」で決めてしまわず詳しい専門家に相談するのがよいと思います。

尚、このヒントはあくまで「どちらにするか迷っている方」に向けたものです。どちらを使うかをすでに決めている方、すでにどちらかを長年使っている方に考え直しを迫るものではないのでその点ご留意ください(ちなみに、筆者はそもそも「企業のウェブ戦略において CMS は CSFs 9 に入らない」という考えなので「 A と B どちらの CMS が優れているか」という議論にあまり興味がありません)。

ごく個人的な意見としては、 これから新たに Drupal を選ぶ場合は、 Drupal を選ぶのではなく、事実上主な開発元である Acquia 社と Acquia 社のサービス群を選ぶ、その結果として Drupal がついてくる、という判断の仕方がよいのではないかと思います。

あくまでもひとつの意見にすぎませんがご参考になれば幸いです。ご質問があればお気軽にどうぞ。

別ブログですが「 Drupal から WordPress への移行方法」を説明した記事も書いているので、興味のある方はご参考にしてみてください:

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  1. https://www.drupal.org/u/hgoto

  2. プラグインとは CMS 等の機能を拡張するパーツのことです。同等の機能を WordPress では「プラグイン」、 Drupal では「モジュール」と呼びます。

  3. 「オープンソース」というのは、誰でも無償で入手・利用できて、自由に改造もできるライセンスです。

  4. Linux + Apache + MySQL + PHP という技術の組み合わせのことを指します。

  5. Digital eXperience Platform (デジタルエクスペリエンスプラットフォーム)の略。企業の外部との複数のコミュニケーションチャネルを横断的に管理するためのウェブアプリケーションのことを指します。

  6. 2020 年 9 月時点での最新バージョン。

  7. Developer eXperience (開発者体験)。開発者にとっての使いやすさや快適さのことです。

  8. 英語圏では「エンタープライズ」という表現が使われますが、ここではわかりやすく「大企業」と書いています。

  9. Critical Success Factor (成功決定要因)。 MBA 等でよく言われる「成否を左右する重要な要因」を指すことばです。