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開業時のウェブサイトは必要かチェックリスト

今回は、会社やフリーランスとして開業するときにウェブサイトが必要かどうか知りたい方のために「開業時のウェブサイト要・不要チェックリスト」を作ってみました。

これから開業を考えていて会社または個人のウェブサイト(≒ホームページ)を持つべきかどうか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

開業時のウェブサイトは必要かチェック

ということで早速チェックリストです。 項目はたった 4 つです。

以下のチェック項目ですべてチェックが入る方は、会社または個人のウェブサイトを持つ価値は十分にあると考えられます。

  1. □ ウェブサイトは投資だと理解している
  2. □ ウェブサイトの目的とターゲット層についてすでに考えている
  3. □ ウェブサイトの活用方法・運用方法のイメージが頭の中にある
  4. □ ウェブサイトの費用対効果について現実的な見通しが立てられている

逆に、この中にひとつでもチェックが入らないものがあれば、予算をすでに取っている場合でもウェブサイトの制作はいったん保留にした方がよいと思います。

ウェブサイトは投資

ウェブのことになると途端にふんわりとした考えになる人が多いですが、事業者にとってウェブサイトは「投資」です。 完成直後は外注費等で必ず赤字になり、その後運用・活用していくことで初期コスト分を少しずつ取り返していくというのがビジネスでのサイト活用の基本です。

それを「会社のウェブサイトは持っておいた方がよいですか?」と人に聞くのは、言ってみれば「この土地を買っておいた方がよいですか?」と人に聞くのと同じです。 おそらくその質問を受けたら、心ある人は「投資としてよいと思うなら買ったらいんじゃないですか?」と言うことはあっても「絶対に買うべき」とは決して言いません。

もし仮に「絶対に買うべき」と言う人がリスクもいっしょに負ってくれるなら話に乗るのもありですが(そんなことはまずありませんが)、そうでないなら、あくまでも他人事の無責任なアドバイスとして受け止めるべきです。 ウェブサイトの場合もこれと同じです。

私は「人に意見を求めることがいけない」と言っているわけではありません。 「ウェブサイトを持つべきかどうか」を自分で判断できるようになるための学習の一環として人に意見を求めるのはありです。 しかし、その判断をまるごと人に委ねてはいけません。

ウェブサイトの発注者は、プログラミングの知識や運用の細かなテクニックを知る必要はありませんが、自社のウェブサイトで何がしたいのか、どう活用していくのか、どのように価値を得るのかについては自らが主体的に考える必要があります。 その部分で私のようなコンサルタントの力を借りることもできますが、コンサルタントができるのはせいぜい「アドバイスをすることだけ」です。 コンサルタントはダイエットのお手伝いをするトレーナーのようなもので、あなたの代わりにダイエットをするわけにはいきません。 ですので、発注者には最終的に決めて実践するのは自分自身だという自覚と相応の準備が必要です。

上のチェックシートの項目すべてにチェックが入らないなら、あなたにはまだウェブサイトを十分に活用できるだけの知識が足りていない可能性が高いです。 そんな準備が不足した状態でウェブサイトを持とうとすると、闇雲に煽るだけの無責任なコンサルタントや言われるがままに機械的にサイトを作るウェブ制作会社の格好の獲物になります。

ウェブサイトを作るのはそれが必要かどうか自分で判断できるだけの知識を得てからでも遅くはありません。 起業直後は特に資金のやりくりが重要になるかと思いますので、雰囲気で決めてしまわずに慎重に検討するようにしてください。

希望を持って自分のビジネスを始める起業家を獲物にする業者の犠牲者が少しでも少なくなることを願います。