Dyno

「コーポレートサイトに最適な CMS は?」お答えします

今回は「コーポレートサイトに最適な CMS とは?」というテーマでお話しします。

早速本題ですが、「コーポレートサイトに最適な CMS は何ですか?」という質問への答えは「最適」ということばの意味をどう捉えるかで変わってきます。

「最適な CMS 」を「実績が多いもの」「多くの人に選ばれているもの」と捉えるなら、コーポレートサイトに最適な CMS は間違いなく WordPress (ワードプレス)です

CMS マーケットにおいて WordPress のシェアは世界全体で 60% 以上、日本国内では 80% 以上とされています。 いずれも 2 位との間には 10 倍以上の差があります。

また、 先日 Dyno で行った調査では、国内の上場企業のコーポレートサイトのうち 20% 強のサイトで WordPress が使われていることがわかりました 。 あくまで外部からわかる範囲で 20% 強なので、実際には 30% 〜 使われている可能性もあります。 おそらくこれはシェア 1 位と考えてよいでしょう。

つまり、客観的に「実績が多い」「多くのサイトで使われている」という意味で言うなら、コーポレートサイトに最適な CMS は間違いなく WordPress です。

別の見方として、 「最適」ということばの意味を「自社にぴったりの」と解釈するなら、当然のことながら最適な CMS というのは企業によって違ってきます 。 すべての人に「最高のパートナー」や「最高の会社」「最高の車」が存在しないのと同じように、すべての会社に最適なただひとつの CMS なんてものは存在しません。

特定の企業にとって最適な CMS というのは、その機能や特徴が事業領域やビジネスニーズに合っていて、ウェブ戦略・デジタル戦略の遂行に役立つ CMS のことです。 また、運用や開発を担当するメンバーにとって本当に使いやすい CMS のことです。 それは WordPress かもしれませんし WordPress 以外の CMS かもしれません。 静的サイトジェネレーターやウェブアプリケーションフレームワークを使って作られた独自の CMS かもしれません。 そもそも企業やチームが保有する技術力やデジタルリテラシー・予算等によっても採りうる CMS の選択肢は大きく変わります。

そのため、「自社にとって」という意味での「最適な CMS は何ですか?」という質問には一般論として「これです」と回答することできません。

まとめると、「コーポレートサイトに最適な CMS は何ですか?」という質問への回答は、「最適」ということばの意味を「実績が多い」と解釈するなら「 WordPress 」で、「うちの会社にぴったりな」と解釈するなら「会社を取り巻く環境によるので一概には言えない」となります。

ちなみに、後者の意味で最適な CMS を探したい場合は次のような流れで探すとよいでしょう。

  1. 世の中に どんな CMS があるのか を調べる
  2. 1 の CMS を見て CMS の特徴や機能について 相場観 を得る
  3. 2 の知識をもとに自社にとって最適な CMS の 要件 を決める
  4. 3 の要件と照らし合わせて 候補となる CMS を絞り込む
  5. 4 の候補の中から 1 つに絞り込む

ということで、「コーポレートサイトに最適な CMS とは何か?」というお話でした。 ご参考になれば幸いです。