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WordPress とフレームワークの違い

WordPress とフレームワークの違いについて説明します。

過去に似た切り口で説明をしているので今回はポイントだけを手短にご説明します。興味のある方は次の記事もご覧ください:

まずは WordPress の説明から入ります。

WordPress とは

WordPress (ワードプレス)はウェブサイトを管理するための Content Management Systems (コンテンツ・マネジメント・システム)と呼ばれるタイプのソフトウェアです。 Content Management Systems は略して CMS (シーエムエス)と呼ばれることが一般的です。

WordPress と CMS の関係は、自動車でたとえるなら「小型車」と「タント」や「ムーヴ」のようなものです。「自動車」という大きな分類の中に「小型車」があってその中にさまざまな車種があるように、大きな「ソフトウェア」という分類の中に「 CMS 」があって、そのひとつが WordPress です。

WordPress は世界で最も人気で知名度の高い CMS です。 CMS 市場におけるシェアは、世界全体では 60% 以上、日本国内では 80% 〜 90% と言われています。

フレームワークとは

フレームワークとは「ウェブアプリケーション」を作るためのソフトウェアライブラリです。指し示すものが明らかな文脈ではしばしば「ウェブフレームワーク」や「フレームワーク」と省略して呼ばれますが、正確には「ウェブアプリケーションフレームワーク」です。

「ウェブアプリケーション」というのはかんたんに言うと「動的なウェブサイトを構築するためのソフトウェア」のことで、わかりやすい例としては「 CMS 」「 SNS システム」「 EC システム」等があります。 CMS は「コンテンツ管理」に特化したウェブアプリケーションの一種です。

近年ではウェブとつながるスマートフォンアプリやゲーム、 IoT 機器も珍しいものではなくなりましたが、それらの通信先となるプログラムも一種のウェブアプリケーションです。

ちなみに、ソフトウェアの世界における「ライブラリ」とは「再利用できる汎用パーツ」のことです。いまいちイメージがわきづらいという方は、工業製品における「ボルト」や「ねじ」、料理における「醤油」や「カレー粉」のようなものと捉えていただくとよいと思います。

WordPress とフレームワークの違い

上で述べたとおり「 WordPress 」は車種であり、「フレームワーク」は「小型車」のようなカテゴリです。これらはレベル感が異なるものなので、先に「 CMS とフレームワーク」の違いを説明します。 CMS とフレームワークには、 CMS が「完成品」を提供するのに対し、フレームワークはウェブアプリケーションを作るための「道具」「キット」を提供するという違いがあります。

WordPress はそんな CMS の中のひとつなので、 CMS とフレームワークの違いが WordPress とフレームワークにもそのままあてはまります。つまり、 WordPress はそのまま使える「完成品」を提供し、フレームワークは完成品を作るための「道具」を提供します。

利用者の立場から見たときの大きな違いとしては、 WordPress は HTML や CSS やプログラミングの知識がなくても使えますが、フレームワークを使うにはプログラミングの知識が不可欠であるという点があります。 WordPress の利用者はプログラマに限定されませんが、フレームワークの利用者はプログラマに限られます(少なくともプログラムが読み書きできることが必要です)。ただし少しややこしいのですが、 WordPress を利用する場合でも、カスタマイズの度合いによってはプログラミングの知識が必要になってきます。

「 WordPress 」は固有名詞で「フレームワーク」は一般名詞なので、本来これらは同列に比較できるものではありませんが、上述のとおり WordPress のシェアは 60% 以上あるので 1 、「 CMS といえば WordPress 」と考えても間違いではありません。その意味では「 WordPress とフレームワーク」を比較するのはそう不自然なことでもないと思います。

まとめると次のとおりです。

WordPress フレームワーク
提供するもの 完成品としてのウェブサイト ウェブサイトを作るための道具
プログラミング知識 不要 必要

ということで WordPress とフレームワークの違いについての説明でした。ご参考になれば幸いです。