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日本国内のコーポレートサイトにおける WordPress バージョン利用状況

日本国内の有名企業が利用する WordPress のバージョンを調べてみました。 この記事ではその調査結果をお出しします。

調査概要

実施日 2020 年 5 月 25 日
対象 WordPress を利用している国内のコーポレートサイト 468 個(上場企業が中心)
調査方法 サイトのフロントページの HTML からわかるバージョン情報をチェック

調査結果

調査結果は次のとおりとなりました。

WordPress コーポレートサイトでのバージョン分布

利用バージョン サイト数 割合( % )
5.4 49 10.5%
5.3 68 14.5%
5.2 65 13.9%
5.1 38 8.1%
5.0 20 4.3%
4.9 119 25.4%
4.8 30 6.4%
4.7 23 4.9%
4.6 12 2.6%
4.5 16 3.4%
4.4 8 1.7%
4.3 10 2.1%
4.2 3 ~0.1%
4.1 5 ~0.1%
4.0 2 ~0.1%

全体のうちおよそ半分が WordPress 5.x を、残りの半分が WordPress 4.x を使っていることがわかりました。 4.9 から 5.0 へのアップデートが必ずしもかんたんではないこともあり、全体的に古いバージョンが使われているようです。

ちなみに WordPress の各バージョンのリリース日は以下のとおりです。

バージョン リリース日
5.4 2020/03/31
5.3 2019/11/12
5.2 2019/05/07
5.1 2018/12/06
4.9 2017/11/16
4.8 2017/06/08
4.7 2016/12/06
4.6 2016/08/16
4.5 2016/04/12
4.4 2015/12/08
4.3 2015/08/18
4.2 2015/04/23
4.1 2014/12/18
4.0 2014/09/04

出典: WordPress Versions « WordPress Codex

バージョン 4.3 のリリースが 2015 年の 8 月なので、バージョン 4.0 〜 4.3 を使うサイトは 5 年以上もの間アップデートを行っていないということになります。

ちなみに、 wordpress.org で公式に公開されているバージョン分布は次のとおりです。

wordpress.org 公式のバージョン分布

出典: Statistics | WordPress.org

今回調べたものは国内の有名企業のコーポレートサイトに限定した統計ですが、この公式の統計は世界全体のすべての WordPress サイトを対象としたものです。

所感

この調査結果を見るかぎりでは、国内のコーポレートサイトの WordPress は必ずしも適切に保守されているとは言いがたい状況のようです。

WordPress のようなオープンソースの CMS は常にアップデートを行って最新のバージョンを使うことが基本なので、 2020 年時点で 4.0 〜 4.3 あたりの古いバージョンの WordPress を使っている企業があることには驚きです。 個人のサイトであれば「いろんな知識レベルの人がいるしこれぐらいは仕方ないかなぁ」とも思えますが、上場企業を中心とした有名企業のコーポレートサイトにはウェブ制作のプロが関わっているはずで、それでこの結果なのはなかなか、なかなかだなぁと感じます。

最後に

このような調査結果が出ましたが、この記事のメッセージは「ほら、みんな古いバージョンを使っているから、 WordPress の保守なんて必要ないですよ」ではありません。 WordPress は常に最新版を使うようにしましょう。 WordPress を正しくメンテナンスせずに使うことは、ただ会社の評判を悪くするだけでなく、サーバーのホスティング会社やサイトの訪れる顧客、さらにはウェブ全体にも損害を与えたり迷惑をかけうる行為です。 WordPress を導入したらぜひ最後まで適切にメンテナンスして使うようにしてください。