CMS の開発によく使われる言語
今回は メジャーな CMS にはどのプログラミング言語が使われているのか をかんたんにまとめたのでそれをご紹介します。
お断り: CMS は大きく分けて、自分で設置する「インストール型」とウェブサービスとして利用する「クラウド型」の 2 種類がありますが、ここでは前者の「インストール型」についてのみ述べています。
世界シェアトップの CMS
世界的にシェアの最も高い 3 つの CMS WordPress ・ Joomla! ・ Drupal についてです。
CMS | プログラミング言語 |
---|---|
WordPress | PHP |
Joomla! | PHP |
Drupal | PHP |
WordPress ・ Joomla! ・ Drupal の 3 つとも PHP というプログラミング言語が使われています。
日本国内でメジャーな CMS
日本国内でメジャーな CMS についてです。 CMS には大きく分けてオープンソースとプロプライエタリの 2 種類がありますが、区別せずに五十音順で並べてみます:
CMS | プログラミング言語 |
---|---|
a-blog cms | PHP |
Concrete 5 | PHP |
Baser CMS | PHP |
RCMS | PHP |
Sitecore | .Net |
SOY CMS | PHP |
Movable Type / PowerCMS | Perl |
こちらも大半の CMS が PHP で書かれています。 その他は .Net や Perl 等です。
ちなみに、これらの他にウェブアプリやウェブシステムによく使われる言語には次のようなものがあります:
- Java
- JavaScript (Node)
- Python
- Ruby
世界的には PHP の人気は右肩下がりの傾向にありますが、「導入のかんたんさ」や「レンタルサーバでの利用可否」といったポイントを総合的に評価すると、まだまだ PHP 優位な状況です。 少なくとも CMS の世界では PHP のほぼ一強状態と言えるでしょう(ただし、現在 CMS の世界のシェアの 60% 以上を WordPress が持っているので、「 PHP 一強」と言うよりも「 WordPress 一強」というのがより正確な表現になります)。
CMS の世界はトレンドの移り変わりがソフトウェアの世界全体に比べると比較的ゆっくりなので、「 CMS といえば PHP 」という現在の状況はこの先少なくとも 5 年は続きそうです。